学習塾の集団指導と個別指導の主な違いとは?
子供の成績のことを考えて学習塾を考えている家庭も多いかもしれません。
街中では色々な学習塾を目にする機会があるでしょう。
特に受験シーズンであれば学習塾選びに失敗させたくありません。
高い意志を持って勉強するためにも子供の適正に合わせて塾選びをしていきましょう。
最近では個人指導タイプの学習塾が流行っています。
これは塾に通う時間や習い事の兼ね合いなどライフスタイルの変化によるものです。
目的によって向いているタイプは変わるのでじっくり考えてみましょう。
授業のペースによって向いているタイプが違います
全国に身近にある学習塾は集団指導と個人指導のタイプに分かれます。
集団指導では講師一人につき生徒が20人以上つく場合が多いです。
いわば学校の授業と似たような形態です。
個人指導では講師につき生徒は一人か数人程度となります。
授業形態が違いますが、他にも授業ペースにも違いが出てきます。
集団指導は講師のカリキュラム、個人指導では生徒に合わせてカリキュラムが組まれます。
ペースを誰に合わせるかが最大の違いがあるのです。
どちらが良いかは一概に言えないので、子供の適性で選んでいきましょう。
まず、合格を目指す志望校がある場合は自分のペースを優先させてはいけません。
志望校に受かるために独自のカリキュラムやペースが必要だからです。
目標設定があるなら合格実績のある集団指導の方が向いています。
一方で部活や習い事を優先させたい子供は個人指導塾が向いています。
目標に突き進むのではなく無理なく勉強させたい子供に負担となりません。
集団指導は目標、個人指導は個性ありきと言えるでしょう。
目標設定や競争意識があるかどうかで決まります
学習塾は生徒同士の競争があるかどうかでも違いが出ます。
集団指導塾では特に成績が優秀だった人は掲示板に名前が張り出されることがあります。
競争することで生徒のやる気を引き出すことができるでしょう。
自分はできるんだと無意識のうちに自身につなげることができます。
しかし、こうした競争に全ての人が向いているわけではありません。
競争にコンプレックスを感じたり、やる気がなくなることもあるのです。
特に成績が悪くなれば悪循環となり、学習塾に通う意志もなくなってしまいます。
このような場合は競争や評価される機会の少ない個別指導塾が最善です。
個別指導塾なら講師に分からないことをいつでも聞けるのがメリットです。
これなら苦手な分野があっても克服につながります。
一方、集団指導では一人の生徒に合わせて説明はしません。
講師の話を常に考えながら聞かなければいけません。
しかしこの考えながら聞くことが重要なのです。
どちらが向いているかは子供の成績にもよります
子供の成績を向上させるためには簡単な問題だけを解くのではいけません。
しかし、難しすぎる問題だけでも解決にはなりません。
適切な負荷をかけることによって向上していくのです。
問題が解けるようになったらより挑戦しがいのある問題にシフトしていくことがポイントです。
しかし、集団指導塾では一人ひとりに合わせた問題を作ることは難しいです。
授業についていけない生徒だけでなく、逆に簡単すぎると感じている生徒も個人指導が向いています。
成績が中間あたりにある生徒なら集団指導塾でも無理なく成績が上げられます。
学習塾を運営していくためには安定した利益も必要です。
講師一人が見る生徒がより多くなるほどより利益が上がります。
個人指導の月々の支払いが高いのはそのためです。
個人指導塾では教える生徒が少ないので講師一人への利益も少なくなります。
利益が少ないので講師への給料にも影響が出ます。
そのため、個人指導の講師は正社員が少なく大学生がアルバイトでしている場合が多いです。
優秀な講師を探しているなら集団塾の方が有利でしょう。
2つの学習塾の特徴は授業を受ける人数が異なるだけではありません。
これらを考慮し、子供の性格や学力を判断したうえで最適な学習塾を決めていきましょう。
インターネットの情報だけでなく、実際に体験してみて話を聞くことをおすすめします。
教え方や教室の雰囲気などを実感するのはとても重要です。