不登校で勉強の遅れが心配!学習塾で充分なサポートはしてもらえる?
我が子が不登校になってしまった場合、まず心配になるのは「勉強の遅れ」です。自宅で教科書や参考書を使ったり、動画サイトの教育チャンネルを視聴したりして自習することも不可能ではありませんが、ピンポイントな疑問に答えてくれる相手がいないのはリスクです。今回は不登校な学生の学力向上をサポートする学習塾をご紹介します。
不登校の学生には学習塾がおすすめ
価値観の多様化が進み、個人の資質がさまざまな面で評価されるようになりました。頭のよさもいわゆる「勉強ができる」だけではなく、発想力や創造力、コミュニケーション能力など、多くの指標で測られ、評価されるようになっています。就職活動などの場において学歴が優先されるケースは昔と比べて少なくなりつつありますが、完全になくなったわけではありません。
採用の場で資格やスキルなどを同等にもち、人柄や容姿などで甲乙つけがたい二人の候補者がいた場合、両者を分けるものは「学歴」になることも少なくないでしょう。学生時代の学習量は、学歴という形で一生の財産になります。この財産は就職先の選択肢を増やし、安定した就職先や高収入を得ることに役立ちます。
学習の大切さは、多様化が進んだ現在においても不変です。そのような中で、なんらかの事情で不登校になってしまった学生は、学力を上げる機会が失われた状態にあります。自習による学習も可能ですが、効率がよいとはいえず、分からない部分に直面したときに、質問できる教師がいないことで学習の遅延や挫折につながってしまうリスクがあります。
不登校の学生が、そうでない学生と比べてハンデを負わずに学習を進めるには、塾がおすすめです。学習塾の多くは、オンライン指導やマンツーマン指導など、生徒の学びやすさを重視した学習環境を整えているからです。
学校に行きたくない!子どもが抱える悩みとは
文部科学省が実施・公開した令和3年度の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、小・中学生、高校生の不登校の原因の上位は共通しています。1位が無気力・不安、2位が生活リズムの乱れや非行・遊びです。3位以降は友人関係や、転入や編入による不適応、学業不振といった原因がつづきます。子どもの不登校イコールいじめ、という単純な図式はあてはまらず、現代では子どもの不登校の原因も多様化していることが分かります。
また、小・中学生、高校生いずれも無気力・不安、生活リズムの乱れが不登校の原因の上位に挙がっていることから、新型コロナウイルスによる生活様式の変化や経済悪化などの影響を少なからず受けていること、国際情勢の不安定さを受けた社会の動揺が、ニュースや身近な大人の様子を通して伝わっている可能性もあります。子どもは大人と比べて自分を守るすべが少ないので、ストレスを受けたときに、内側にこもって身を守りがちです。
ささいなことがきっかけで、我が子が「学校に行きたくない!」状態になってしまうこともありえます。不登校を他人事とせず、万が一に備えて、我が子に教育を与える方法を考えておくことは大切です。
不登校の生徒でも通いやすい学習塾を選ぶには
学習塾にはひとつのクラスに数十人の生徒がいっしょに学ぶ「集団指導塾」、逆に生徒の数が少ない「少人数指導塾」、先生と生徒が一対一で授業する「マンツーマン指導塾」、そして遠隔地からでもオンラインで受講できる「オンライン指導塾」などがあります。不登校の生徒が通いやすい学習塾を選ぶためには、学校を不登校になった原因を分析することが重要です。
不登校の原因が「人間関係」や「通学時間の長さ」など、登校することに直結する場合にはリモートで学習できるオンライン指導は有効です。また、授業の進行が早すぎてついていけない、など「学業不振」が原因であるならば、生徒の理解スピードに寄り添ってくれるマンツーマン指導が効果的でしょう。子どもが学びやすいタイプの学習塾を選ぶことが大切です。
まとめ
不登校で勉強の遅れが心配な学生に向けた、学習塾で受けられるサポートについてご紹介しました。不登校の学生が自力で学ぶことは容易ではありません。教科書だけでは理解できない箇所にあたった際に教えてくれる人がいないと、学習そのものを挫折したりしかねないためです。学習塾はオンライン指導やマンツーマン指導など、生徒が学びやすい方法を選べるので、自分のペースで学力を上げていけるのが魅力です。