学習塾と習い事を両立させるときの注意点
横浜には、学習塾や習い事を教えている教室がたくさんあります。横浜に在住している子どもを持つ親の中には将来のために、学習塾で学力を上げ、習い事で技能を身に付けさせようと考える人が少なくありません。しかし、塾通いと習い事をうまく両立させるためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
過度に結果を求めずに長い目で見守ることが重要
日本有数の大都市である横浜は、学習塾の数も習わせられる習い事の種類もともに多く、上手に両立をさせるための環境は整っているといえます。しかし、環境がよいからといって実際にこれを実現させられるかどうかは、取り組んでみないとわかりません。
もし、子どもの学習塾と稽古事の両立を実現させたいのであれば、どちらか片方に取り組んでいたとき以上に長い目で見守ってあげることが重要です。学習塾での勉強の成果がすぐに表れるケースは稀で、成績に表れ始めるのは通い始めてから3ヶ月から6ヶ月ほどが経過した頃といわれています。
習い事の場合は、何を習わせているかによって、目に見える形で成果が表れるようになるまでの期間が異なります。保護者の中には、両立を試みて1ヶ月から2ヶ月程度で結果がでないようだと「両立ができていない」と判断して学習塾や習い事をやめさせる判断をする人が少なくありません。
保護者であれば誰もが早く成果が出て欲しいと願うことでしょうが、先に述べたように目に見える形で結果が出始めるまでにはある程度の時間がかかります。両方とも習い始めてから半年程度経つまでは、両立できているかどうかの判断をせずに見守ることに専念しましょう。
成果が出ない原因をきちんと分析してから対処の方法を考えよう
学習塾と習い事を掛け持ちするようになってある程度経っても成果があがらない場合は、安易に「両立が難しいため」と原因を決めずに、きちんと分析をした上で次の手を考えるようにしましょう。
たとえば、ある子どもが運動系の教室と塾の両方に通っている場合、テストの成績がなかなかあがらない原因が運動の疲労によって、日頃の勉強に影響しているのであるなら、今のままでは両立が難しいと判断しても問題はありません。
しかし、体力面に問題はなくて勉強にも集中できている場合だと、通っている塾のレベルや講師の質、指導方針などが合っていないことが理由として考えられます。仮にこれが原因だった場合、通う学習塾を変えてしばらく様子を見るべきであり、両立をやめさせることは必ずしも問題の解決には結びつきません。
一方で、学力は向上が見られていても、習い事ではよい結果が出ていないケースもあります。この場合は両立の難しさが理由と結論づける前に、通っている教室の講師やレベルが子ども本人に適しているどうかを見定める必要があります。
成果が表れるまである程度の時間を要することが多い塾とは異なり、習い事は種類によっては通う教室を別のところに変えるだけで、あっという間に結果がでるようになることもあるからです。
両立を続けるかどうかは子どもに意思を訪ねた上で決めよう
学習塾と習い事で一方もしくは両方の成果が出ていない場合、両立を続けるかどうかは金銭的な問題が発生している場合を除いて、子ども本人から意見を聞いた上で決めるのがよいでしょう。
もし、子どもが「塾をやめて習い事や他の活動に専念したい」、あるいは「習い事をやめて学習塾一本に絞っていきたい」と考えていた場合、両親が子どもの意見を聞かずに勝手にどちらか一方をやめる判断をしてしまうと、ショックなどで子どものモチベーションが低下してしまう可能性があります。
また、やめなかったもう一方の意欲をも失わせてしまうことになりかねません。これは、子どもが「もう少し塾も習い事も頑張っていきたい」と考えていた場合も同様です。
親が子どものことについて本人に考えを聞かずに物事を決めてしまうことは、親子の間に禍根を残すおそれがあり、子どもの人格や将来に影響を与える可能性もあります。塾と稽古事は習わせ始めるのもやめるのも、子ども本人が納得できる状態になったときに決断することが重要です。
学習塾も習い事の教室もたくさんある横浜市内で、子どもがこれらの両立を目指している場合は、まずは成果がでるようになるまでは長い目で見てあげることが重要です。もし、両方をはじめて6ヶ月程度が経過しても成果が表れない場合は、親は両立が難しくなってきたからだと安易に決めつけずにきちんと原因を分析し、子ども本人の意思を確認した上で対処しましょう。