小学生のころとは違う?塾に行っても成績が上がらない理由とは
子どもが中学生にあがってから成績が悪くなってしまった、成績をあげて指定校推薦を狙いたいなど、中学校の成績について悩んでいますか?勉強をしていないならともかく、一生懸命勉強しているつもりなのに結果が付いてこないと勉強へのやる気も、気持ちも盛り下がってしまいますよね。この記事ではその原因を解説します。
小学生と中学生とでは大きな違いがある
小学生のころは成績が良かったのに、中学生にあがってからなかなか成績が上がらない。それには、小学生と中学生で大きな違いがあるからです。
部活動による時間の制約がかかる
日本の小学校と中学校の大きな違いは、なんといっても部活動でしょう。生徒たちの生活はこれによって一気に忙しくなります。部活によっては、激しく体を動かす練習が平日だけではなく、土日や祝日にも行われます。部活が終わって家に帰っても、疲れすぎて勉強する余力が残っていないなんてこともあります。部活と勉強の両立をうまくできないと、成績はあがるどころかキープするのも難しいのです。
勉強のレベルが高くなる
小学校では担任の先生が主要な教科をひとりで指導するシステムでしたが、中学校では教科担当制になり、先生によって授業の進め方やスピードが異なります。また、教科書で扱われる内容も難易度が高くなります。1年に4回ほど定期テストが実施され、テストの結果がダイレクトに成績に反映されるのです。
思春期がおとずれる
中学生の12歳~15歳は思春期がおとずれる時期とちょうど重なります。異性の存在がきになったり、体の変化に精神が追いつかなかったりといった、思春期特有の悩みがでてきます。親とも距離を置くようになり、勉強の様子を把握することさえ難しいという家庭もあるでしょう。ほかのことが頭から離れず勉強に身が入らないという、思春期には自然な現象ですが、成績には考慮されないのが現実です。
塾に通っても成績が上がらない理由
塾に通っているのに成績が上がらにのはなぜなのでしょうか?
復習が追いついていない
中学校と塾では、授業が進むスピードが違うことがあります。もし、塾で先取りしている場合、学校で学んでいる分野はすでに塾で勉強した範囲のはずです。しかし、復習の時間を確保していないことで知識が身についていない可能性があります。せっかく塾や学校で勉強しても、復習をしないと知識をモノにできないのです。
体力的な問題
部活動、特に運動部に参加していると、体力の消費率は非常に高くなります。特に1年生や新学期には、生活リズムに慣れず精神的にも追い詰められてしまう子どももいます。塾に行けば成績があがるというわけではなく、子どもの体力や、部活の頻度、学校からでる宿題の量などとバランスを取りながら、適度に塾を活用しましょう。
勉強したつもりになっている
ノートの見た目にこだわりすぎてしまい、内容を理解しきれていないことがあるようです。確かに、図やカラフルな色使いを意識してノートづくりをするのは楽しいですし、勉強した気になりますよね。しかし、時間がかかる一方で肝心の内容を理解していないことや、復習のスピードが落ちている可能性があります。ノートはあくまで自分がわからないところだけをまとめたり、苦手な分野だけ解説を丁寧に書いておいたりするものだということを理解しておきましょう。
中学生が塾に通って成績を上げるためのポイント
勉強時間は朝に確保する
勉強の習慣付けが大事なことというのは、皆さんご存じでしょう。毎日1時間でもいいから机に向かう時間を確保できれば、そこから必要に応じて時間を増やす工夫や、塾に行き始めるという選択が考えられます。部活動が忙しいのであれば、登校する前に勉強の時間を確保してみてはいかがでしょうか。朝はいちばん頭が冴えているともいいますし、復習にはぴったりの時間です。
問題演習に積極的に取り組む
その日に勉強したことは、問題演習で繰り返し復習しましょう。塾や中学校の授業では、基本的に受け身で話を聞いてインプットをしています。ですので、家や塾で勉強するときには、復習を中心に行い、アウトプットを心がけてください。インプットとアウトプットを繰り返すことで、テストの成績があがるはずです。
この記事では、小学生と中学生の違いと成績の関係について解説しました。小学6年生と中学1年生は、制服を着ているという見た目は違っても心も体もあまり変わりがありません。成績がさがってしまうのは、本人の努力不足だけに限らず、生活リズムや勉強内容の変化も大きな要因です。子どもに理解を示しつつ、成績をあげられるような工夫を一緒に考えてみてはいかがでしょうか。